大劇場雪組公演『蒼穹の昴』を観劇してきました。
最初に観てから二週間ほど経って、今回は二度目の観劇です。
前回は愚痴ってばっかりでしたが… 今回は本当に涙が流れるほど感動できました!
ストーリーがわかって感動できた
前回は全く予習せず観劇したので一生懸命ストーリーを追っていたのですが、理解できない部分がそれはそれは多くて。。
ぼーっとしてたら今回も理解できないわ!と思い、セリフの意味をちゃんと汲み取れるよう、またもや今回も一生懸命ついていった感じではありました。。
ですが、諏訪さきさん演じる譚嗣同が処刑され、彩風咲奈さん演じる梁文秀は困難だけれども新たな道を進む、という結末がわかっていたので、
文秀や嗣同のセリフの言外に滲んだ意味を今回はちゃんと理解することができました!
そのおかげか、運命に翻弄されながらも信じた道を進む…と彩風さんと朝美さんが歌うところでかなり心が持っていかれてしまい、
思わず泣いてしまいました。前回あんなに愚痴っていた作品なのに…!
同じシーンでも感じ方が全く違ったので、自分でも驚いています。
音楽の素晴らしさ
二幕がすごい
前回、一幕最後の彩風さんの独唱場面には本当に感動しましたが、
今回はその場面はもちろん、二幕の歌唱部分全般に心が揺さぶられました。
特に、西太后が暗殺されそうになる場面で一行が登場するところ!
コーラスが本当に素晴らしく、大人数のスケール感でミュージカルの素晴らしさを実感しました。
その一方で、今回は一幕が物足りなく感じられて…前回はそんなことはなかったのですが。
一幕は専科の方々も交えた重厚なお芝居のやり取りが多く、音楽で感動的に演出する部分が少なかったからかもしれません。
グランド・ミュージカル
人によって感動ポイントは様々だと思いますが、私の場合は音楽によってさらに感動が深まるような気がします。
紫禁城のセットが本当に豪華ですが、その豪華さをさらに盛り上げているのが音楽だと、今回改めて実感しました。
太鼓やドラなどが使われた重厚なメロディーに豪華な紫禁城のセットが合わさり、目の前に壮大な中国の風景が迫ってくるようで…!
この公演には専科の方が多く出演していて、お芝居に深みを出されていてます。
もちろんそれはそれで良いのですが、音楽の力でも、壮大な中国のイメージや人々の生きる力を表現できたのではないでしょうか?
素晴らしいコーラスのパワーは心に迫るものがあります。
『グランド・ミュージカル』なんですから、もっと音楽を多用してもよかったかなと思いました。
また愚痴が少し。。
今回、初見の友人と一緒に観劇したのですが、やはり二幕の展開についていけなかったと言っていました。
東京公演に向けて、もう少しわかりやすくなるように変更した方がよいかもしれません。。
また、宦官についての具体的な説明をスターさんにここまで言わせる必要があるのか?とも思いました。
彩風さんが度々「男にとって…」とか、朝月さんが「草むらで…」とか。。もうやめてー。
宦官についての情報を提供したいのであれば、それこそ専科の老練な方に説明していただく程度でよかったのでは?
今回は前回とは全く違う感想となり、やはりストーリーの理解を深めることは本当に大切なんだと実感しました。
観劇の度に感じ方が変わるのは、生の舞台の醍醐味ですね!
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