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ゆり
子供のころからファンだった宝塚歌劇
結婚や子育てで離れていましたが
2011年から観劇を再開しました。

夫が病で亡くなって一人暮らしとなり
宝塚歌劇に生きる活力をもらいながら
感動と心地よい暮らしを
積み重ねていくことが目標です。

何歳になっても元気に大劇場へ通うため
ピラティスや姿勢改善など
セルフケアにも取り組んでいます。

宙組多めの全組観劇派です。
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宝塚ファンが絶対気に入りそうな映画

記事内に商品プロモーションを含む場合があります。

宝塚を好きな理由はいろいろありますが、一番の理由は夢を見させてくれて、気持ちを明るく前向きにしてくれることです。

今日は、そういう意味で宝塚を好きな方に絶対気に入っていただけそうな映画をご紹介したいと思います。

単純に、この映画を観れて本当によかったなと思っているので、気軽にお付き合いくだされば幸いです!

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目次

舞台や映画の個人的鑑賞基準

前提としてお伝えしたいのですが、お金を払って舞台や映画を観るときに、自分なりに基準としていることがあります。

それは、お金を払って鑑賞する以上、幸せな気持ちになりたいということです。

社会的な問題を扱っていて深刻に考えさせられる作品、救いようのない悲しい作品、残酷なお話…

世界には厳しい現実があふれていて、そういったものに目を向けないのは卑怯と言われるかもしれません。

でもそんな現実社会に生きているからこそ、舞台やスクリーンからは幸せな気持ちをお裾分けしてもらいたい。

あくまで私の場合ですが、そんな思いでお金を払っています。

今回ご紹介する映画はU-NEXTの配信で399円で観たのですが、

お金をケチらないでよかったと心から思いますし、その何倍も価値があったなと思っています。

その映画は、2022年秋に公開された『ミセス・ハリス、パリへ行く』。

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『ミセス・ハリス、パリへ行く』

あらすじ

舞台は1957年のロンドン。夫を戦争で亡くし家政婦として一人で暮らす、もうそう若くないミセス・ハリスがヒロインです。

家政婦として働く家でクリスチャン・ディオールの美しいドレスに魅せられて、

パリのディオール本店へドレスを作りに行くことを決意したミセス・ハリス。

ディオールのドレスは本当に綺麗で繊細なのに豪華で、ミセス・ハリスにその決意をさせるには十分な説得力。

でもそんなドレスを作るためには厳しい状況があり…

ビジネスとして成立させるための問題点や、階級社会の現実、パリのゴミ問題などを背景にしながらも、

ミセス・ハリスの温かい心で徐々に周りが変わっていき、ミセス・ハリス自身も変わっていく。

パリまで行くことからまず大変で、さらにパリでもまた大変。

オートクチュールのドレスはすんなりとは手に入れられないのですが、 

パリに来てからのミセス・ハリスの表情は、ロンドンにいた頃とはまるで別人のように生き生きしたものへと変わっていきます。

ミセス・ハリスの周りの人たちも心優しく魅力的な人ばかりで温かい気持ちになりますし、

終盤のお話の持って行き方もひとひねりあって、素晴らしかったです。

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おすすめの理由

夢を追いかけるのに年齢は関係ないことを実感できる

全体を通して一番印象的だったことは、何歳になっても夢を持つことは素晴らしく、その夢を追いかけるのに年齢は関係ないということです。

やっぱり歳を重ねると現実が見えてしまい、たとえ叶えたい夢があったとしても、最初の一歩もなかなか踏み出せないことが多くなります…。

だから、現実逃避的に宝塚で夢を見せてもらっているのかもしれませんね。

夢を持つということ自体も忘れがちな日常を送っているため、この映画を観てはっとしました。

年齢を言い訳にしている場合ではない…!

多くのことは、頭を柔軟にして考えて行動すれば、少しずつでも叶っていくものだと、この映画を観て実感しました。

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美しいものを見ることには価値がある

2017年の宙組公演『神々の土地』で、純矢ちとせさん演じるジナイーダが伶美うららさん演じる美しいイリナについて言った印象的なセリフがありました。

「美しいものを見ることには価値がある」

「美しいもの」自体ではなくて「美しいものを見ること」に価値があるというのがポイントで、

今回の映画でそのセリフの意味を痛感しました。

美しいオートクチュールのドレス自体に価値があるのではなく、

美しいものを見たことによって心が動かされ、実際に行動を起こし、人生が好転していくことが、価値なんですよね。

洋服や小物など、素敵な物自体に対する物欲はきりがないですが、物自体に対する感動ではなくて、

素敵な物や出来事に出会ったときの自分の気持ちと深く向き合い、その感動を今後の人生に生かせるようにしていくことが大事なんだなと思いました。

そして、それは宝塚の観劇にも通じることですよね。

宝塚の舞台は正に「美しいものを見ることには価値がある」!

よくトップスターがご挨拶で「明日への活力になる舞台をお届けしたい」とおっしゃっていますが、

自分の感じ方や考え方によって、何倍も多くの活力を与えてもらえるような気がします。

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本当に素敵な映画なので、是非とも宝塚で舞台化してほしいのですが、

ヒロインが若くない女性のままではちょっと無理ですかね。。

invisible(視界に入らない)家政婦と度々表現されるミセス・ハリスが、

ディオールのドレスに出会ったことで徐々に自分らしさを発揮していくところも感動的だったので、そちらを話のメインとすれば可能かもしれませんね。

Amazon prime videoで『ミセス・ハリス パリへ行く』を観る

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お付き合いありがとうございました。
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