星組「モンテ・クリスト伯」再演決定で感じたこと

2022年8月30日

星組の全国ツアー公演「モンテ・クリスト伯」の初日が近づいてきましたね！

前回の上演で、初演でもある2013年宙組版の「モンテ・クリスト伯」は一度観劇しただけなのですが、結構印象に残っている公演です。

その思い出とあわせて、今回星組での再演決定で感じたことをお話しします。

美しくないトップスター

宙組版「モンテ・クリスト伯」では、まず開演直後に登場した宙組トップスター凰稀かなめさんの姿が、私にはとても衝撃的でした。

美貌で知られる凰稀さんが、長らく投獄されていたために、美しさの片鱗も感じさせない汚い姿だったのです。。

お芝居とはいえトップスターがこんな格好で幕開きなんて、トップスターはいつも輝いていてほしいと思っている私にとっては結構ショックでした。

「スカーレットピンパーネル」や「シャーロック・ホームズ」でもトップスターが小汚いおじいさん風の格好をしますが、それはあくまでも変装目的。

それはそれでカッコいい時とのギャップを楽しめるのですが、それと本当に汚いのとは全然違うのです！！

そんな記憶があるところで聞いた星組の「モンテ・クリスト伯」。

なんでまた、それ？？

もっと礼真琴さんに相応しい演目があるだろうに…

技術的に全方向ハイスペックな上に、男役としても磨きがかかってきた礼さんですから、もちろん素晴らしい舞台に仕上げてこられるでしょう。

幕開きの汚い姿すら、素晴らしい演技力で魅力的に見せてくださる可能性も大いにあると思いますが…

「めぐり会いは再び next generation」が明るくキラキラしたイメージだったので、次回作には重厚なテーマをと考えられたのかもしれません。

でもなんだか私には、上の方で作品を決めるおじさんたち（あくまでイメージ）が、「礼だったら何でも実力でねじ伏せてくれるだろう！」と安易に決めているような気がしてなりません。。

もっとトップスターの個性を生かせる作品をじっくり選んでほしいです。

さて、もう一つ衝撃的なことがありました。

実は初めてウィンクに被弾したのです！

前の席の女性が「ひゃ～！」とのけぞられたので、正しくは流れ弾に当たったと言うべきかもしれませんが、たとえ流れ弾でもかなりの破壊力で、危うく私ものけぞる一歩手前…！　

そのウィンクの主は七海ひろきさんでした。

ちょうど幕間で、密輸船のボスを演じていたカッコいい生徒さんは誰だろう？とパンフレットで名前を確認していて、七海さんに注目していたところだったのです。

その七海さんが、二幕のショー「Amour de 99!!」で銀橋に出て来られてウィンク！！

見事に釣られてしまいました。

七海さんの演じた密輸船のボス、ルイジ・ヴァンパは、今回の星組公演では天華えまさんが演じることになりました。

どんな役作りをしてこられるのか、今からとても楽しみです。

七海さんの役作りを踏襲して、映画「パイレーツオブカリビアン」でジョニー・デップが演じたジャック・スパロウのような、ロン毛でおヒゲ姿のワイルドな感じでしょうか…？

また、シリアスなテーマの作品の中で、彼が出てくるところはちょっと笑えて和む場面でもあるので、天華さんの演技に期待が高まります。

オールラウンドな実力を持ちつつも、最近は少し押し出しが弱い気もする天華さん。

今回のクセ強めなお役で突き抜けるところを、ぜひ見てみたいです！

作品選びについては文句じみた事を言ったものの、星組「モンテ・クリスト伯」、幸運な事にチケットにご縁があったので、いろいろな魅力を探してこようと思います。

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