宝塚大劇場の近くに住んでいるので、これまで東京に遠征することはほとんどなかったのですが…
真風涼帆さんの退団公演ばかりは、東京にも観に行くしかない!
ということで遠征してきました。
1ヶ月ぶりの『カジノ・ロワイヤル』
大劇場の千秋楽以来、1ヶ月ぶりの観劇でした。
大劇場から大きな演出の変更はなかったように思いますが、細かな変更はいくつかあったようです。
私が観た回で、大劇場とは違っていて印象的だった場面をご紹介します!
芹香さんの立ち位置変更
ル・シッフル役の芹香斗亜さんが、真風さん演じるボンドと潤花さん演じるデルフィーヌを牢獄へ連れて行こうとする銀橋の場面。
大劇場では上手でお芝居をしていた芹香さんが、東京では早い段階で銀橋中央寄りに出てきて、
真風さんの隣でセリフを言うように変更されていました。
大劇場では真風さんと芹香さんの距離が離れていたので、
近づいたことでより芹香さんが目立つようになり、会話も分かりやすくなっていましたが、
個人的には変更前の、上手でより置いてけぼり感のあった芹香さんがけっこう好きでした。
桜木さんのアドリブ
いつも笑いがおきていたミシェル役の桜木みなとさんがバルコニーの柵を越える場面。
大劇場ではよく足がつって、いつも苦労して越えていたのですが、
今回は意外にも簡単に乗り越えられた!
と思ったら、その後尻もちをついて「危ないじゃないか…」とデルフィーヌに甘えるように文句を言っていて、
ミシェルの頼りなさと可愛らしさに、やっぱり笑ってしまいました。
この場面は今後も桜木さんが楽しませてくれそうですね。
真風さんのアクシデント対応
デルフィーヌが銀橋でティアラを外す場面。
通常は外れたティアラをボンドが受け取るのですが、外れたティアラが銀橋まで落ちてしまいました。
そのティアラを拾い上げる真風さんの姿は、もう完璧に自然で男前!
咄嗟のアクシデントも冷静に受け止めるのはさすがです。
大劇場でも秋音光さんが秘密兵器を説明する場面で、
腕時計からナイフがなかなか出てこなかったことがあったのですが、
真風さんは「試作品だからな」と、さもボンドのセリフのように言ってその場を収めていました。
機転の利いたイレギュラーなセリフを聞けたときは、何だか得した気分で嬉しいです!
全体的には、大劇場での公演を経て余計な力みがなくなり、より娯楽作品として楽しめるようになっていました。
最近、舞台以外での真風さんの表情が本当に柔和になってきているような気がします。
トップスターとして背負ってきた、想像もつかないような重圧から解放される日が近づいてきたからなのでしょうね。
最後の日まで、究極の男役の姿を心して見届けたいと思います!
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