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ゆり
子供のころからファンだった宝塚歌劇
結婚や子育てで離れていましたが
2011年から観劇を再開しました。

夫が病で亡くなって一人暮らしとなり
宝塚歌劇に生きる活力をもらいながら
感動と心地よい暮らしを
積み重ねていくことが目標です。

何歳になっても元気に大劇場へ通うため
ピラティスや姿勢改善など
セルフケアにも取り組んでいます。

宙組多めの全組観劇派です。
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【感想】花組『アルカンシェル』配信

花組公演『アルカンシェル』の宝塚大劇場での千秋楽配信を視聴しましたので、

その感想をお話ししたいと思います。

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目次

全体の感想

小池先生の一本物退団公演といえば、直近では昨年上演された

宙組トップスター真風涼帆さんの退団公演『カジノ・ロワイヤル』が思い出されます。

小池先生のサービス精神がたくさん詰まった楽しい作品でしたが、内容的には賛否両論でしたね。

今回の『アルカンシェル』は『カジノ・ロワイヤル』と違って娯楽性は低く、

どちらかと言えば同じ小池先生作の『NEVER SAY GOODBYE』寄り。

舞台上で目立つナチスのカギ十字が、心を重くさせます。

衣装としての美しい軍服は好きですが、それはあくまでも衣装としてで、

戦時下設定のストーリーはできれば避けてほしかったです。

平和な時代設定では、物語がダイナミックに展開しにくいのでしょうか。。

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主人公がレジスタンス活動に参加していくところなどは、

『NEVER SAY GOODBYE』でカメラマンの主人公が

スペイン内戦に身を投じて行く姿と重なり既視感がすごく…

全体的な脚本も起伏に乏しいように感じました。

柚香さんの退団公演なのですから、

もう少しワクワク・ドキドキ感を感じられる作品であってほしかったです。

劇中何度か出てくる、柚香さんを中心としたダンス場面がそれに相当するのかもしれませんが、

配信ではそのようには感じられませんでした。

生で観ると、舞台からの熱気やライブの音楽が身体全体で感じられて、

配信とは全く違う印象なのかもしれませんね…と思うことが多いのですが、

劇団が配信にも重点を置いていると思われる現状では、

そのように思わせてしまう脚本や演出ではもう不十分だと思います。

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劇中何度も出てくるセリフ「たゆたえども沈まず」は、パリ市の紋章にある標語だそうですが、

小池先生が大揺れに揺れている今の宝塚に寄せた

「どんなに強い風が吹いても、揺れるだけで沈みはしない」という

メッセージのようにも感じられて、その舞台から強い決意表明を聞いたような気分でした。

次期トップコンビに決まった永久輝せあさんと星空美咲さんが

エンターテインメントのミラクルや夢を語る場面があり、

宝塚の明るい未来をイメージさせてくれ、

暗く重くなりがちな雰囲気を和らげていて良かったです。

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キャスト別の感想

柚香光

柚香さんはいつものスリムな体形から、さらにお痩せになっていたような。。

公演中はコロナによる休演期間もあり、柚香さんのコンディションが心配でしたが、

歌・ダンス・お芝居、全てにおいて力強いパフォーマンスでした。

スリムでシャープな体型から研ぎ澄まされたエネルギーが感じられて、

散漫になりがちなストーリーをその存在感で引き締めているように思えました。

お得意のダンスの場面の数々はもちろん素敵でしたが、改めて感じたのは、

低く包み込むような温かいお声が本当に魅力的だということです。

サヨナラショーでは、本編では無かった黒燕尾のダンス場面があり、

その最後に柚香さんは襟元を緩めてタイをほどかれたのですが、

その姿はもう、ほとばしる男役の色気満載で、積み重ねた男役芸の神髄を見たようでした…!

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星風まどか

研1で抜擢されたときから見ていた星風さん。

下級生の頃は、歌唱力は抜群でしたが、まだまだあどけなさがあって

可愛いまどかちゃんという感じだったのですが、

花組へ組替えされてからはすっかり大人の魅力を身につけられ、

今や堂々たる娘役トップスターに成長されましたね。

でも正直、私は昔の星風さんの雰囲気の方が好きでした…

星風さんも宙組時代のことで週刊誌のネタにされていましたよね。

それを丸ごと信じているわけではないのですが、

やはり厳しい宝塚を生き抜くためには強かさが必要で、

それが徐々に表情に表れてきたのかな…と感じています。

星風さんにとっての一番の代表作は、宙組時代の『アナスタシア』でしょうか。

サヨナラショーでも、そのナンバーをソロで歌われていましたね。

花組で『アナスタシア』に匹敵するような作品がなかったことは少し残念でした。

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輝月ゆうま

もう悪役専科と言ってもいい輝月さんは、今回もその存在感が抜群でした。

単に身長が高いからだけではなく、圧倒的な押し出しの強さで物語の印象を変えてしまうほど。

コンラート・バルツァーが輝月さんでなかったら、

『アルカンシェル』はもう少し軽い仕上がりになっていたような気がします。

頼もしい同期の輝月さんが出演されることで、きっと柚香さんも心強かったでしょうね。

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大劇場最後の柚香さんは、黒燕尾姿で大階段を降りられました。

同期のお花渡しは、かつて花組2番手として活躍された水美舞斗さんで、

お二人の間にはいろいろな思いが去来しているのだろうな…と胸が熱くなりました。

柚香さん、星風さんともに、東京公演前にディナーショーが予定されていて、本当に休む間もないですね。

何事もなく、お二人が万全の体勢で臨めるよう願っています。

お付き合いありがとうございました。
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コメント

コメント一覧 (3件)

  • 皆さんが、言う程悪いとは、思わず良いストーリーと、思いました、好みがあるから、仕方ないです、少年役の人と、ヒロサンか、よかったですし。カジノロワイヤルよか、よかった

  • 私は、アデューマルセイユどなたか、再演為れないかなと、思います。スカステで、観てかなりよかった。ラブシンフオニーと、二本立てだったとか。あれも、小池さんの、演出ですね、なかなか、春野さんと、感じがにた人いないから、むつかしいのかな。今の五組の、中では、ツキシロさんが、1番近そうですが、トアキさんが、春野さんを、尊敬してるらしいから。再演在ればよいのにな。でも、新作でないと無理かなあ。どんジュアンを、再演らしいから。再演秤しないかも。

    • いつもありがとうございます。
      春野さんは、宝塚の王道でクラシカルな雰囲気をまとった男役さんだと思いますが、その流れは月城さんや永久輝さんに引き継がれていますよね。
      柚香さんはそんな王道男役とは少し違いますが、唯一無二な個性を持った麗しい男役さんだと思います。

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