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ゆり
子供のころからファンだった宝塚歌劇
結婚や子育てで離れていましたが
2011年から観劇を再開しました。

夫が病で亡くなって一人暮らしとなり
宝塚歌劇に生きる活力をもらいながら
感動と心地よい暮らしを
積み重ねていくことが目標です。

何歳になっても元気に大劇場へ通うため
ピラティスや姿勢改善など
セルフケアにも取り組んでいます。

宙組多めの全組観劇派です。
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【感想】雪組『Lilac(ライラック)の夢路』

大劇場の雪組公演を観劇してきました。

今日は『Lilac(ライラック)の夢路』の全体的な感想をお話ししたいと思います。

かなり辛口な感想になってしまいましたが、よろしければお付き合いください!

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目次

ポスターのイメージとの落差大

ポスターの色合いや雰囲気がとても好きで、観劇前にいろいろイメージを膨らませていました。

美しい登場人物たちがロマンティックな装いで、淡い色の背景と花々に囲まれて…

夢白さんのお披露目公演だし、甘いラブストーリーかな?と思っていたんです。

でも、そんな予想とは全く違うストーリーでした。

甘くロマンティックなラブストーリーというより、むしろ男の骨太ロマンみたいな…!

ポスターのイメージが違いすぎると思ったのは私だけでしょうか…。

大筋は作品紹介にもあるように、主役の青年ハインドリヒ(彩風咲奈)が、兄弟やエリーゼ(夢白あや)たちとともに

困難を乗り越え、鉄道事業の発展を成し遂げていこうとするお話で、

そのメインストーリーに、父親の名誉挽回と、彩風さんと夢白さんの愛の場面を少しだけ加えたような印象でした。

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ストーリーと舞台背景の違和感

始まりのタイトル表示はプロジェクションマッピングがとても素敵で、

幕開きすぐのダンス場面はいかにも謝珠栄先生らしい幻想的な雰囲気で…

ここまでは物語が始まるワクワク感でいっぱいだったんです…!

でもその後は、ストーリーと背景やセットが合っていない感じがずっと続きました。

鉄道事業を発展させようとする希望的な話なのに、常にある暗い雰囲気の抽象的なセットのせいで、

何だかストーリー全体のイメージまで暗いものになってしまいました。

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もしかしたら物理的な明暗を単純にとらえすぎていて、

謝先生の世界観を感じ取れていないのかも…?

そうであったとしても、そんな考えさせるような演出はちょっと苦手です。。

専科の美穂圭子さん演じる夢人が登場する場面は幻想的な雰囲気も相まって、

暗めで抽象的なセットはとても合っていたように思うのですが、

鉄道事業に伴う費用をどうするかなど、現実的な会話のときには抽象的なセットが気になってしまい、

物語のすべては夢の中のことのようにまで思えてきました。。

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唐突な愛の告白からの安直な展開

鉄道事業を発展させる話と、父親の不名誉な噂話、彩風さんや朝美絢さんの恋物語。

それぞれが絶妙に絡み合って、なかなか面白いストーリーに仕上げられているなと、

全体の7割ぐらいが進んだところまでは思っていたんです。

それが、彩風さんが夢白さんに「愛している」と告白した辺りから、

あまりにも都合よくお話をまとめにかかっているという感じで。。

夢白さんはかなり魅力的な女性で、そりゃ彩風さんは心惹かれるでしょうという説得力はありましたが、

彩風さんの愛の告白はかなり唐突な感じがしました。

それまで鉄道事業についてばかり熱く語っていたのに…

これが実は何か大切なセリフや愛のナンバーを聞き逃していた結果の感想でしたら、大変申し訳ないです。

でも、夢白さんの作った鉄のアクセサリーが売れて、心を入れ替えたディトリンデ(野々花ひまり)が資金援助を申し出て、と安直な展開で、

ストーリー自体は面白いのに、結末への持って行き方が雑に感じられてしまい、とても残念でした。

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まだ一度観ただけなので、重ねて観劇すれば印象が変わるのかもしれませんね。

それにキャストごとの感想はこんな辛口ではなかったので、ぜひ次回にお話しさせてください!

お付き合いありがとうございました。
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