雑誌「宝塚GRAPH」のグラビアや、スカイステージの番組に出演されるときなど、
生徒さんたちは自前のお衣装で出られることがほとんどです。
その着こなしの印象で、生徒さんの感性や思考を感じ取ることができるので、楽しみの一つとなっています。
今回は各組トップスターさんの私服の着こなしについて思うことをお話ししたいと思います。
全く個人的な印象なので、軽く読み流してくださいね!
各組トップスターの私服の着こなし
【花組】柚香光さん
ファッションブランド「JOSEPH」のイメージキャラクターなだけあって、トレンド感のある服をサラリと着こなしている印象です。
仕事をバリバリこなし社会で活躍する女性、だけどさりげない女性らしさも感じられるブランドイメージを体現しているよう。
百貨店などにも入っているブランドなので、買って着ることはできても、柚香さんのように着こなすのはかなり難しそうです。。
【月組】月城かなとさん
月城さんは横浜のご出身なのですが、なんとなく江戸好みの粋を好むイメージがあります。
江戸好みの着物を語るときに「四十八茶百鼠」という言葉がありますが、
まさにそんな感じで、地味目な色にもこだわりがあり、その中に美を見出されているような。。
京友禅の華やかな色合いのものより、江戸好みの方が似合いそうだし、ご自身の洋服の選び方もそれに近い感じです。
大胆な柄物より、無地で生地の質感を活かすシックなものが多い印象ですが、
月城さんが放つ圧倒的な美の力と、ご自身の持つ知的なイメージの前には、華美な装いは不要ですね。
【雪組】彩風咲奈さん
男役さんの中でも際立つスタイルの良さなので、何を着ても似合います。
下級生の頃の少年っぽい着こなしも、可愛い顔立ちに合っていて良い感じだったのですが、
トップスターになってからはカッコいいスーツ姿も増えました。
彩風さんのコーディネートを見ていると、きりっとしたイメージの中にも、ちょっと甘めのニュアンスを感じることがよくあります。
スカーフを結んでいたり、ボウタイやフリル付きのブラウスなどなど。。
凛々しくカッコいい男役の彩風さんですが、意外と可愛いモチーフがお好きなのかもしれませんね。
【星組】礼真琴さん
すっかりトップスターとしての貫禄が出てきた礼さん。
トップスターらしい華やかなスーツ姿が増えてきました。
鮮やかな色合いがお似合いで、顔立ちも以前に比べてシャープになられたので、スッキリ着こなしています。
ただ礼さんらしさが一番感じられるのは、カジュアルな中に少年っぽい魅力があふれるオフスタイルの装いだと思います。
「宝塚GRAPH」の「Real Fashion」のページでは、シャープな印象のストライプシャツを着こなしていました。
そのシャツの襟は、男らしすぎない柔らかいイメージのデザインで、でもブーツはガッツリ男っぽい、絶妙なバランス感!
男役としてのこだわりが感じられて、礼さんの着こなしではこういうオフスタイルが一番好きです。
【宙組】真風涼帆さん
宝塚のトップスターとして、日常を超越して夢を与えてくれる装いです。
信じられないほど大胆な柄物や派手な色でも、いつも違和感なく着こなしているのは本当にさすが。
デザインは超派手でもクオリティが高いものばかりのようで、下品な感じにはなっていません。
一方で音楽学校の紹介ビデオに出演された際は、番組の趣旨に合わせてすごく落ち着いたジャケット姿で、
将来音楽学校の校長先生になっている真風さんが見えるようでした。
その時々で求められているものをしっかり考えられていて、セルフプロデュース力の高い真風さんらしさがうかがえます。
着こなしは参考になる?
トップスターの方々の着こなしを見て、自分の参考になるかと言えば…
ほぼ無いです。取り入れられるとしたら、色使いぐらい。。
オーラをまとったトップスターの着こなしは、完全に目の保養のためのものですね。
十代の頃憧れていたのは男役さんでしたが、オフのファッションという点では娘役さんが憧れで、
当時、娘役さん御用達のお店が宝塚南口にあったので、ときどき購入して憧れのファッションを取り入れたりしていました。
その頃の娘役さんは、かなり甘々でラブリーな感じでしたが、
今の娘役さんたちのファッションはもっと多様化していますね。
個人的には、花組組長の美風舞良さんの大人可愛いオフスタイルはいつも素敵だなと思います。
舞台だけでなく、生徒さんたちのオフスタイルの姿まで楽しめるなんて、宝塚は奥が深いなと思うと同時に、
舞台以外でも様々なところで気を遣ってファンを楽しませてくれる生徒さんたちには、感謝と尊敬の気持ちばかりです。
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