よく男役の色気が出てきたとか、色気がたまらないとか聞きますが、
はたして男役の色気とは?
今日は男役の色気について考えてみました。
色気とは?
「色気」とは「異性の心を引きつける性的魅力」と辞書には説明されています。
「セクシー」という言葉もよく聞きますが、意味としては「性的魅力のあるさま」とか。
昔はマリリン・モンローなどがセクシーな魅力ある女優としてわかりやすく例えられていましたが、
今は、大きくとらえて性差に関わらず、人の心を魅了する力と言ったらいいのかもしれません。
ですが、この「人の心を魅了する力」は人によって感じるところが違う場合も多々あるので、
単純に外見だけで判断できるものでもなく。。
まして宝塚の男役に感じる色気とは、多くの場合、
同性である女性が感じることとして語られることがほとんどで、さらに複雑になってきます…。
男役の色気を感じるとき
個人的に男役の色気を感じるシーンを思い浮かべてみました。
超個人的なので申し訳ないですが、温かい目で読んでみてくだされば…!
- 演技の途中で見せる流し目
- 背中で見せる哀愁
- 額にかかる一筋の髪
- タバコの煙を吸うときにすぼめる頬
- 煙を吐くときの眉間のしわ
- 突然のウィンク
- 見つめてからのウィンク
- 様々なキスシーン
- 娘役を抱き寄せるときの仕草や手の表情
- 長い手足で空間を支配するようなダンス
他にももっといろいろありそうですが、ここまでリストアップしてきて気がつきました。
そのほとんどが男役としての技術を修練して、極めてこそのものだと。
例えば同じ演技をしている新人公演で、本役さんに感じた色気と同じものを感じるかと言えば否ですよね。
それは単なる技術力の違いだけなのでしょうか?
技術力+α
新人公演の出演者の中でも演技力の高い生徒さんはいますし、中には本公演越えなどと言われる生徒さんもいます。
演技力や歌唱力、ダンスの習熟度の高さは、ある意味わかりやすいですが、
醸し出す雰囲気が本公演越えとは、あまり聞きません。
そういうものは、やはり経験値の高さから来るものなのかなと思います。
男役10年というのは、そういうところから言われている言葉なのでしょう。
個人的に思うのは、舞台のオンオフに関わらず多くの経験を積んできて、
いろいろな事を知ったことから来る心の余裕のようなものが、演技をする上でもにじみ出てくるのかなと。
そういう余裕が、男役の色気に繋がるのだろうと思います。
だから上級生に色気を感じることが圧倒的に多いのでしょう。
泉堂成は例外か
…とここにきて、一人例外的な生徒さんが思い浮かびました。
宙組を多く観劇される方はすぐに思い浮かぶはず。
そう、泉堂成さんです!
彼女の場合、セクシーな場面での起用が続いたのでその印象が強いのかもしれませんが、
彼女自身の魅力からくるものも間違いなく感じます。
『カジノ・ロワイヤル』のメゾンダムールの場面で、女性ダンサーと絡むシーンがあったのですが、
男役として醸し出す色気は、もう上級生並でびっくり。
上手前方ですので、東京公演が始まったらぜひ注目してみてください!
ただその一方、ロケットダンスの場面で、美しくて魅力的な生徒さんがいるな…と思ってよく見たら泉堂さんでした。
大人の男としての演技には、まだまだこれからの部分もあると思いますが、
男役としても女性としても魅力的で、これからが本当に楽しみな注目の生徒さんです。
だらだらお話ししてきましたが、結局、男役の色気とは…
成熟した人間力+完成された技術の成せるものだと理解しました!
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