花組トップスター柚香光さんの退団まで、あと1週間となってしまいました。
コロナ禍で公演中止を余儀なくされることも多く、トップとして本当に大変だったと思いますが、
そんな中でも柚香さんはその魅力を存分に私たちの記憶にとどめてくれました。
柚香さんの演じられた役を振り返り、マイベストを決めたいと思います!
最高の再現率
宝塚音楽学校の応募資格に容姿端麗とあるので、生徒さんはみなさん美しいのが大前提なのですが、
柚香さんの美しさは唯一無二!
そのリアリティーを感じさせない美しさは誰にもない世界観で
本当に夢の世界へ連れて行ってくれる、そんなオーラを誰よりも纏っておられました。
『ポーの一族』のアラン・トワイライト、繊細な表情は漫画そのままで息を呑みました。
『はいからさんが通る』の伊集院忍、少尉にみんな胸キュンだったはず。
そして『花より男子』の道明寺司。クリクリのヘアスタイルでも、ボケててもなぜかカッコイイ。
どの作品も漫画から出て来たようで、本当に最高でした!
麗しい軍服から個性的な日本物まで
『はいからさんが通る』の伊集院少尉はもちろん素敵でしたが、
宝塚の王道『うたかたの恋』のルドルフの軍服姿は宝塚でしか見られない麗しさでした。
海外ミュージカル『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』や『TOP HAT』では
軽快なダンスを交えて生き生きと演じていましたね。
『巡礼の年~リスト・フェレンツ、魂の彷徨~』では、
フランツ・リスト役でお得意のピアノを披露してくれましたが、
柚香さんの長い指と大きい手は、たくさんの男役さんたちの中でも一番魅力的だと思います。
柚香さんは日本物もされていますが、『元禄バロックロック』のクロノスケはかなり現代的なアレンジでしたし、
『鴛鴦歌合戦』の浅井礼三郎は宝塚にしては珍しい浪人スタイル。
どちらも柚香さんらしい個性が光っていました。
マイベストは
ざっと過去を振り返ってみたのですが、はっきり見えてきたことがあります。
それは、あまりシリアスでニヒルな柚香さんより、面白みを感じさせてくれる柚香さんが好きということです。
正統派二枚目ではなく、少しとぼけたおかしさがあるのに超絶カッコいい。
『NICE WORK IF YOU CAN GET IT』のジミー・ウィンターは、
真面目じゃないけど根は誠実、その塩梅がとても良くて大好きでした。
ジミーを1番にしようかと思ったのですが…
やはりマイベストは道明寺司です!
あの役は絶対に柚香さんにしかできないと確信しています。
スーツや軍服などの役とは異なり、コスチュームに頼らない自然な男らしさがもう見事で、
少年っぽさが残るおしゃれな男子高校生の感じにときめいた方も多かったはず…!
俺様キャラで個性的な髪型であるにもかかわらず、とんでもなくカッコよく、
優しさや包容力はもちろん、面白さも必要とされる
男役として再現するにはかなりハードルの高い役でしたが、
その再現性の高さとカッコよさには感動すら覚えたので、この結果となりました。
大千秋楽まであと数日、花組のみなさんが無事完走できますように。
最後の日は、配信でしっかりその美しい姿を目に焼き付けようと思います。
コメント
コメント一覧 (2件)
アルカンシェルが、駄作駄作て、書いてる人が、いるけど、私は、感動しましたね、とくに子役の、娘役さん、が、うまかったです、ミカゼマイラさんの服装もうひとひねりしてほしかった。ネバセイの、キャサリンの、服に、似てました
アルカンシェルは退団公演ですから、柚香さんを素敵に見せることにかなり重点が置かれているのでしょう…。服装よく気づかれましたね!