昨日は鳳月杏さん主演の『ELPIDIO』の配信がありましたね。
この公演はチケットが取れず、所用で配信も視聴できず…
公演の感想をお伝えできないのが本当に残念なので、今日は鳳月杏さんについて熱く語ろうと思います!
漫画そのままのカッコよさを体現
最初に鳳月さんが素敵な男役さんだと思ったのは、花組時代の別箱公演『はいからさんが通る』の青江冬星でした。
失礼なことにそれ以前は、鳳月さんは瀬戸かずやさんと一緒に
トップさんと2番手さんを支えるポジションだと思っていたのです。
ところが鳳月さん演じる青江冬星は、主演の柚香さんと同じくらい、漫画そのままのカッコよさ!
スーツスタイルにロングヘアーという一見ミスマッチなファッションも不思議と似合っていて、声もとてもいい。
でも一番引き付けられたのは、その演技力でした。
間合いがとても良くコメディセンスがあり、その演技力で青江冬星がさらに魅力的に見えたんです。
青江冬星はカッコいいけど変な人と思わせておいて、実はナイーブな人で…
紅緒への好意がありながらも、紅緒の心は伊集院忍を忘れることが出来ないと知ると潔く身を引く。
紅緒への愛があるからこその行動に、なんて素敵な人…!と思ってしまいました。
鳳月さんの緩急をつけた演技力があってこそ出せた青江冬星の魅力です。
男役の魅力熟成が進行中
月組に組替え後、『 I AM FROM AUSTRIA』や『ピガール狂騒曲』ではイケおじ的な役どころでしたが、
大人の包容力を感じさせて魅力が爆発していました。
『桜嵐記』や『川霧の橋』では正統派な演技で魅せ、
『今夜、ロマンス劇場で』の俊藤龍之介は、大真面目に演じているところに可笑しみがあって、
絶妙なバランス感のある演技が鳳月さんならでは。
『グレート・ギャツビー』のトム・ブキャナンは本当にひどい男なのですが、
鳳月さんが演じると「ひどい男でもいいの…」と女性に感じさせてしまう妖しい空気をまとっていて、
まさに男役の色気!と感動してしまいました。
公演を重ねるごとに、男役としての魅力がどんどん増しています。
トップの可能性
愛月ひかるさん、瀬戸かずやさんと、2番手の羽を背負ってもトップにならず退団されることが続きました。
鳳月さんが2番手羽を背負ったときに、同じ道をたどると思った人が多かったかもしれません。
明日海さんや珠城さんを支えてきた経緯から、私も漠然とそう思っていました。
でも花組から月組へ来られてから、特に月城さんがトップになられてからは、
月城さんとは違った持ち味でその魅力が増していて、
芝居の月組にふさわしいトップスターになれるオーラが備わってきていると感じています。
じわりじわりと増えてきていたのに気付かず、ある日突然その大きさにびっくりするような感じで。。
大人の包容力を感じさせる貴重な男役として、
トップスターになるのは十分ありだと思います。
鳳月さんは宙組トップの真風さんと同期の研17で経験値も充分、さらに中卒での入団なのでまだまだ可能性はあるでしょう。
さらに、2度の組替え経験を活かして組を上手くまとめるなど、鳳月さんにしかできないことがあるはずです。
早期抜擢でなくても着実に実力をつけていけばトップへの道も開けるとなれば
生徒さんのモチベーションが上がるでしょうし、
観ている側も温かい気持ちになるに違いありません。
鳳月さんのトップスター就任を強く期待しつつ、今後のご活躍を見守りたいと思います!
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