月組大劇場公演『フリューゲル』、『万華鏡百景色』が無事に初日を迎えましたね。
実際に観劇できるのはもう少し先なので、
スカステで拝見した初日映像の印象をお話ししたいと思います!
活気ある月組公演
まず最初に、月城さんがとてもお元気そうで本当によかったと思いました。
先日発表された、礼真琴さんの衝撃的な休演報道が大きな原因ではあるのですが…
これまでもトップスターの方がお痩せになったなと思うことがよくあって、
以前、月城さんもずいぶん痩せられたように感じたことがあったからです。
でも今回は、映像を通しての印象ですが、月城さんのコンディションはとても良さそう!
コロナ禍で無くなっていた大人数での客席降りが復活していて、
劇場全体が活気ある雰囲気で、客席も一緒になって大いに盛り上がっているようでした。
『フリューゲル -君がくれた翼-』
月組にとっては久しぶりのオリジナル脚本ですね。
斎藤吉正先生の作・演出で、1988年の東西対立によって国が分断されていたドイツが舞台。
月城さんは東ドイツの軍人、海乃美月さんは西ドイツのポップスターの役で、
東西の隔てられた国で育った二人が、ベルリンの壁が崩壊に向かっていく激動の時代に、
最初は考え方の違いから反発しあいながらも
次第に惹かれあっていく姿を描いたハートウォーミングなミュージカルとか。
当然ですが、月城さんの軍服姿が素敵過ぎます!
『ベルばら』のような貴族的でデコラティブな軍服は、いかにも宝塚らしくていいのですが、
今回のような装飾が少ない軍服は、大人の色気がある男役さんだからこそ、カッコよく着こなせるものですよね。
軍帽姿も麗しく、すっきりとカッコよかったです。
それに引き換え、海乃さんのお衣装は装飾色彩てんこ盛り…。。
ポップスターだから派手な衣装は納得ですが、当時のトレンドってあんな感じでしたっけ…?
東と西の対立を、それぞれ印象の異なる衣装で、より際立たせたかったのでしょうか。。
実際に観劇すればまた印象が変わるかもしれませんが、海乃さんといえば
大人っぽいしっとりした女性役のイメージが強かったので、
今回はその印象がぶっ飛んだ感じでした。
『万華鏡百景色(ばんかきょうひゃくげしき)』
宙組バウホール公演『夢千鳥』や宙組東上公演『カルト・ワイン』を手掛けた
栗田優香先生の大劇場デビュー作品です。
刻一刻と景色を変えてきた万華鏡の如き街“東京”を舞台に、
そこで生きた人々の様々なドラマを映し出す現代的かつレトロなレビュー作品だそう。
江戸、明治、大正、昭和、平成、令和と時代を超越した様々な衣装で、全体的に混沌とした感じがすごく、
一幕のポップスター海乃さんが続いて出演しているように錯覚してしまいました。。
洋物レビューですが、和物テイストがふんだんに入っていて、
栗田先生の挑戦的な意気込みを感じるのですが、映像からは、ごちゃごちゃした印象が強く…
花魁や平安貴族の装束の場面があるかと思えば、男役の黒燕尾やピンクのスーツなどもあり、
時代やシチュエーションを超越した豪華な舞台になっているようです。
演出も凝っているようで、実際に観劇するときには
光や色彩を浴びるように感じられそうで、今から期待が高まります。
雪組組長だった梨花ますみさんが月組組長になり、
かつて雪組生だった月城さんが月組のトップスターになって。。
梨花さんの組長としての初日のご挨拶は感慨深いものでした。
客席降りも復活して本当に嬉しい限りなのですが、
体調不良やケガなど、生徒さんたちが無理することなく(させられることなく…)
千秋楽まで無事に駆け抜けられることを心から願っています!
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