先日やっと星組『ディミトリ』『JAGUAR BEAT』を観劇できました!
舞台の感想と、今後の星組の体制について考えたことをお話ししたいと思います。
ディミトリ~曙光に散る、紫の花~
全体の感想
物語の展開は予想通りで冷静に観ていたのですが、
終盤、礼真琴さんの素晴らしいお芝居と歌で思わず涙が出てしまいました…さすがの実力!
礼さんの最後の場面で「曙光に散る」な印象で物語が終わりましたが、
原作タイトルが『斜陽の国ルスダン』であるように、全体的には舞空瞳さん演じるルスダンの物語でした。
舞空さんは最初から最後まで熱演でしたが、他の娘役さんたちの活躍の場があまりにも少なくて、ちょっと残念。
個人の感想
礼さんと舞空さんは通常どおり、さすがの実力と熱演でもう感心するばかりだったので、他に気になった方々の感想をお伝えします!
暁千星さん
組替え後、初の大劇場公演に出演の暁千星さん。
国と国王を守る強い意志を持ったアヴァク・ザカリアン役です。
早い段階から登場しますが、強い意志を持った男というよりは頑なな自分の考えに支配され、ルスダンやディミトリを悲劇へと導く男という感じ。
役としての魅力は出しにくかったかもしれません。
綺城ひか理さん
男役としてすごく魅力的だったのは、国王ギオルギ役だった綺城ひか理さん。
身長が高く包容力もあり、大人の男性の落ち着いた魅力にあふれていました。
この公演後に花組への組替えが決まっていますが、本当に花組は再び貴重な戦力を得ましたね!
瀬央ゆりあさん
なかなか登場しないな…と思っていたら、中盤頃にようやく登場。
瀬央さん演じるジャラルッディーンは、ヒゲが似合うワイルドさと大人の余裕が素敵でした。
登場場面では存在の大きさを感じさせ、その場の空気を支配。
礼さんがずっと美しい衣装の綺麗な王子様的ポジションだったので、
その対比としても、瀬央さんの魅力は際立っていました。
極美慎さん
奴隷役なのにリアリティに欠ける白い衣装。。
普通、奴隷だとグレー系やブラウン系の衣装だと思いますが、極美さんには白!
極美さんの持つキラキライメージをさらにアップさせ、登場時間が短いにも関わらず強く印象に残りました。
この辺からも、劇団が極美さんを強く推しているのがよく分かりますよね。
JAGUAR BEAT―ジャガービート―
賛否両論となっている様子の『JAGUAR BEAT』。
とにかくギラギラで熱い星組を浴びせられるショーで、個人的にはアリだと思いました。
ほとんどの場面で背景の電飾がギラギラ輝いていて、
派手過ぎるお衣装の礼さんや他の生徒さんたちも、目立つというよりは背景と同化してしまっているような。。
そのせいか、前公演で感じた礼さんのワンマンライブ感はなく、星組全員の活躍を感じました。
特に組全体の歌唱力がアップしていて、やはりお歌の上手な礼さんの影響が下級生に伝わっていますね!
番手を感じさせる演出もほとんどなく、最初から最後までガンガン強い力で押されている感じで、あっという間にフィナーレ。
噂どおり、観終わったあとはかなり疲れました。。
今後の星組の体制
2番手問題で話題になる瀬央さんと暁さん。
先日、来年の星組振り分け公演のメンバーが発表されましたが、
瀬央さんは凪七瑠海さん主演の全国ツアー『バレンシアの熱い花』、
暁さんは礼さん主演の『赤と黒』でした。
おそらく礼さんと暁さんの共演で、トップと2番手の相性を見せてくれるのでしょう。
『ディミトリ』で本当に魅力的な男役像を見せてくれた瀬央さんには今後もまだまだ活躍してほしいと思いますが、
全国ツアーで出身地の広島で凱旋公演をした後、ご卒業と考えられているのか…
綺城さんの抜けた場所を補う人材としては十分すぎる存在なので、その位置で組を支えていかれるのか…
暁さんの組替えは、将来的に2番手になることを見越してのものだったのでしょうが、
その前に瀬央さんが2番手羽を背負う姿を見たいと思っていました。
ですが、綺城さんが組替えになったこともあり、残念ながらその可能性は低くなった印象です。
今後の星組は、礼さん→暁さん→極美さんのラインが定まったようですが、
バウホール公演の天華さんも含め、今後の星組の体制が鮮明に見えてきそうな振り分け公演。
瀬央さんの退団がないことを願っています。
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