「HiGH&LOW」に続くショー「Capricciosa(カプリチョーザ)!!」の初日の感想です。
宙組にとって「Capricciosa!!」は、「アクアヴィーテ!!」以来の藤井先生の作品。
「アクアヴィーテ!!」は芳醇で濃厚な大人のイメージでしたが、「Capricciosa!!」は明るく軽めの陽気なショーという感じです。
ショー後あるあるだと思いますが、帰り道では「Capricciosa!!」のメロディが頭の中でリフレインしていました。
全体の印象
素晴らしい幕開き
チョンパ(和物じゃないけど)でライトがつくと、上手の端から銀橋を通って下手の端まで、深緑の衣装の芹香さんを中心に赤いお衣装の一列!
思わずマスクの中で「きゃ~っ!!」と声を上げそうになりました。そう!私はこういうのを見たかったんです!!
赤が持つ色彩効果と生徒さんたちのパワー。男役さんたちもオラオラしていて、これぞ「宝塚」です。
ロマンティック
ハイローの後なのでより美しくロマンティックに感じたのかもしれませんが、優雅なお衣装やダンスシーンにうっとりさせられっぱなしでした。観劇後の余韻はいつもの宝塚。
激辛スナックもたまにはいいけど、やっぱり最後は美味しいスイーツと香り高いコーヒーか紅茶よね~みたいな。
今後の宙組を暗示
最初の方こそ楽しく観ていたのですが…
ナポリの場面では、芹香さんと潤花さんが組んで踊ったり。(最近よく見る気がする…)
ミラノの場面では、真風さんが芹香さんに向けて潤花さんの背中を押したり。(「シトラスの風」でも同じような設定のシーンがあったけど、あの時は真風さんがしっかり星風さんを抱きしめてたな…)
真風さんがハットにトレンチで「アリヴェデルチ」って言いながら大階段をゆっくり上っていったり。(イタリア語でさようならだよ…)
なんだか、今度は一本物でショーがないから真風さんの最後のショーと思って観てね!って言われているようで、ちょっと切なかったです。。
もちろん終わりが必ずあるということはわかっているのです。
おそらく次は芹香さんと潤花さんが組まれるのかもしれません。
でもファンならみんなが察しているところに、このような演出は必要だったのでしょうか…?
もちろんそういった演出に賛同される方もいらっしゃるとは思います。
でも私としては、そんなニュアンスは出さないで、いつもの理想の男性枠にはいないどこまでも軽くてチャラい伊達男の真風さんを全面に出してほしかったな~…
個人の印象
真風さん
登場シーンから圧倒的な存在感!前髪はらりのイタリアン伊達男ぶりはさすがです。
声の伸びも良く、お歌は心地よく聴くことができました。
芹香さん
登場シーンを数えたわけではないのですが、二番手ポジションを超えた比重感。
とても存在感があり、もはや貫禄すら感じました。
その他の方々
- 桜木さん
かなりお痩せになられた印象ですが、ハイローの役作り+ヴェネツィアの女役のため?真風さんにリフトされます!
- 瑠風さん
ヴェネツィアのゴンドリエーレは、お声もビジュアルも本当に素敵でした。
- 潤花さん
公演回数を重ねて良い意味で力みがとれ、お歌も安定してきたようです。
- 優希しおんさん
ロケットダンス中央で輝いていました!ダンスシーンで存在感をアピールできて嬉しいです。
- 留依蒔世さん
エトワールで力強い美声を轟かせ、客席から温かい大きな拍手が。この公演で退団は淋しい限りです。
舞台のあちこちで宙組生たちが活躍しているので、本当に目がいくつあっても足りない状態でした。
初日の観劇でだいたいの流れが把握できたので、今度は落ち着いて見どころポイントを見つけようと思います。
藤井先生の演出にはいつも、宝塚を愛するお気持ちと生徒への優しい思いやりが溢れていますよね。
今回の演出も、いろいろなことを鑑みて先生が出された結果なのでしょう。。
何回か観て心が落ち着いたら、また違った感想も出てくるかもしれません。
宙組の皆さんが揃って元気に千秋楽まで駆け抜けられることを、心から願っています!
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