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ゆり
子供のころからファンだった宝塚歌劇
結婚や子育てで離れていましたが
2011年から観劇を再開しました。

夫が病で亡くなって一人暮らしとなり
宝塚歌劇に生きる活力をもらいながら
感動と心地よい暮らしを
積み重ねていくことが目標です。

何歳になっても元気に大劇場へ通うため
ピラティスや姿勢改善など
セルフケアにも取り組んでいます。

宙組多めの全組観劇派です。
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トップコンビの新たな一面と栗田先生の手腕『万華鏡百景色』感想

現在公演中の月組『フリューゲル』と共に上演されているショー『万華鏡百景色』は、

小劇場公演『夢千鳥』や『カルトワイン』で注目を浴びた栗田優香先生の大劇場デビュー作品です。

お芝居ではなくショー作品ということで、どんな世界になるのかと思っていましたが、

想像以上に素敵な作品でした!

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目次

全体の感想

「芝居の月組」にぴったりな、物語性の強いショーでした。

江戸、明治、大正、昭和、平成、そして令和までの東京を舞台に、

花火師と花魁が何度も生まれ変わり、出会っては別れ、最後のデュエットダンスで結ばれるという展開。

最初はくすんだ色調でレトロなイメージでしたが、時代が進むにつれて徐々に色合いが明るく鮮やかになっていき、

終盤に向けて段々ヒートアップするように、華やかで豪華な舞台になっていった流れが印象的でした。

和物ショーかと思うような幕開きでしたが、場面が進むごとに和物、洋物がミックスされ、

中詰めでは鮮やかなピンクのスーツやドレス姿の生徒さんたちが

2階席も含めての客席降りをされて大盛り上がり!

ショー作品の舞台にヨーロッパやアメリカを取り上げることはよくありますが、

あえて東京を選ぶなんて、演出家の先生が若返るのも悪くないなと思いました。

そもそものアイディアの出方が違うんでしょうね。。

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「絶景かな~ 絶景かな~」というメロディが本当にキャッチーで、

観劇後の帰り道は頭の中で「絶景かな~絶景かな~」とグルグル回り続ける…

これぞ宝塚のショーを観る醍醐味!

何度も出てくる花火の演出が効果的に舞台を盛り上げていて、

鮮やかな色合いとドーンという大きな音には、ワクワクした気持ちにならざるを得なかったです。

前回の月組のショー『Deep Sea』では、もっとメンバーにキラキラ度の高い人が必要なのでは…感じたのですが、

不思議なことに今回のショーではそんなことは全く感じませんでした。

これってすごいことですよね…

月組生たちのキャラクターによるところかと思っていたのですが、演出によってこうも変わるものかと思うと、

今の月組をより魅力的に見せる栗田先生の冴えわたる手腕に、本当に感心してしまいました。

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キャスト別の感想

月城かなと

公演パンフレットの月城さんの写真をご覧になりましたか?

『フリューゲル』の月城さんはもちろん美しくて素敵なのですが、ある意味想定内。

一方、ショーの衣装をまとった月城さんの表情のなんと魅惑的なこと…!

力強い目線に、ワイルドさと大人の男役の色気があふれかえっています!

実際のショーでもその写真の姿そのもので、

今までどちらかと言えば優等生的で安心して見られるイメージだった月城さんですが、

今回はワイルドな花火師や闇市のドンもしっかりお似合いで、新たな一面を見せてくれました。

安定の歌唱力とともに、進化し続ける月城さんに感動しました!

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海乃美月

今回の公演ではお芝居のポップスター役からはじけ具合がスゴイのですが、

やはりポップスターより花魁の方がしっくりきますね。。

とはいうものの、花魁から鹿鳴館の令嬢、娼婦まで、

転生を繰り返しても常に生き生きとしていて、その溢れるエネルギーには圧倒されました。

これまで海乃さんはにはしっとり系のイメージを持っていたので、

トップ娘役も長くなってきたこのタイミングで感じた新たな印象が、とても新鮮でした。

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鳳月杏

いろいろと素敵なポイントはあるのですが、

鳳月さんの一番の見どころは、芥川龍之介に扮した着流し姿です。

飾りのない超地味な衣装なのに、鳳月さんの魅力が炸裂していてたまりません!

風間柚乃

銀橋で客席を盛り上げる仕草が自然で、力みなく舞台を楽しんでいる感じがさすが風間さん。

コミカルな場面も余裕綽綽でした。

礼華はる

今回の公演では風間さんに次ぐポジションが明確になり、ますます存在感が際立ってきましたね。

ヒップホップ系のダンスも、今までのイメージを覆す感じで良かったです。

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ショーの物語性を理解したつもりでいましたが、

観劇後に「NOW ON STAGE」を見たり、「歌劇」の公演座談会を読んで、

理解できていない部分がたくさんあったことに気づきました。。

各場面に織り込まれたストーリーを確認するためにも、また観なくては!と思わずにいられません。

改めて振り返ってみると、栗田先生の発想力と密度の濃さが本当にすごいショーでした。

今後の栗田先生のご活躍がますます楽しみです!

お付き合いありがとうございました。
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