星組の天華えまさんを中心としたバウホール公演『Stella Voice』が発表されましたね。
天華さん、バウホール公演初主演おめでとうございます!
中村一徳先生が構成・演出を手掛ける歌唱を中心としたワークショップとのことで、若手メンバーの活躍が楽しみです。
そんな若手メンバーを率いる天華えまさんについて、ずっと思ってきたことをお話しします。
まったく個人的な思いなので、ゆるいお気持ちで読んでいただければと思います。。
キラキラ輝いていた下級生時代
天華さんは2016年の『桜花に舞え』で新人公演初主演をして以降、
『スカーレット・ピンパーネル』、『ANOTHER WORLD』と合計3回の新公主演をしています。
主演ではないときでも、主だった役どころについていて、
本当にこの頃の天華さんはキラキラで華やかなオーラに包まれていました。
スカイステージの番組でも、チャーミングで素敵な男役さんとして大きな爪痕を残していたように思います。
個性の強さが際立つというよりは、正統派のクラシックな演目が似合うタイプで、
このまま順当に路線男役として上がっていかれるのだろうと、何の疑問もなく思っていました。
本当にこの頃の天華さんはキラキラ輝いていたんです!
礼真琴さんのトップ就任後
熱い体育会系の星組
元々星組は体育会系と言われていましたが、
礼さんがトップに就任されてから、よりその傾向が強まったように感じます。
柚希礼音さんがトップの頃の星組もそうでしたが、
その柚希さんを尊敬している礼さんは、それはそれは熱いパッションの持ち主。
柚希さんの頃の星組よりさらにパワーアップして、
組全体が元気いっぱいというか、活気に満ち溢れています。
舞台からはけるときだって、みんな全力疾走な感じですよね。
体育会系に馴染みにくい繊細さ
そんな礼さんのトップ就任後、天華さんには陰りのようなものが感じられるようになったのです。
礼さんが作り出すエネルギーいっぱいの舞台で、
天華さんの繊細な光が吸収されてしまうような…
その圧倒的な力強さに押しつぶされてしまうような…
押し出しが弱いと言ってしまえば、そうなのかもしれません。
でも、一時はあんなにキラキラした天華さんを感じていた私は、
違う場所であれば天華さんはもっと輝ける!
と、ずっとそう思ってきました。
最近の舞台を見ても、ご自身の魅力である繊細なキラキラした輝きを
体育会系な雰囲気の中でうまく出せずに燻っている気がしていたのです。
正念場のバウ主演
やっと巡ってきたバウ主演
轟さんの公演に関わることが多かった星組は、若手メンバーのバウ主演の機会が減っていると言えます。
天華さんも新人公演卒業後、バウ主演の機会がなかなか巡ってきませんでした。
そんな中、2期下の極美慎さんに先を越されてしまい、
天華さんはどうなってしまうのだろう…と心配していたので、
やっと今回天華さんに機会が巡ってきて、本当に嬉しいです!
欲を言えば、歌唱中心のワークショップではなくお芝居の方がよかったのですが…
それでも大きなチャンスであることは確か。
天華さんより下級生の極美さんや天飛さんたちも成長してきている中、
天華さんにとって、今が正念場のような気がします。
今回のチャンスを生かして、天華さんが本来の輝きをもっとアピールできるようになることを、心から願っています。
暁千星さんの組替えの影響
今年5月に、天華さんと同期の暁千星さんが組替えで月組から星組に来られました。
暁さんはすでに別箱公演の主演もしていて、同期の中では先頭を走っている方。
天華さんとしては、複雑な思いだったことでしょう。。
この組替えを聞いて、2017年に宙組へ組替えになった芹香さんと、
元々宙組にいらした愛月さんのことがよぎりました。
愛月さんは新公主演を4回もされた宙組の路線男役さんでしたが、
2番手になったのは組替えでやってきた同期の芹香さん。
路線ながら、組替えでやってきた同期にブロックされるという点では、天華さんと愛月さんは同じ立場です。
その後の愛月さんは、専科を経て星組の2番手として大きく活躍されたのは記憶に新しいですよね。
果たして将来的に暁さんの組替えが、天華さんにとってどういう結果をもたらすのか…
花組の水美さんのように同期を支える2番手になるのか、
さらなる組替えで愛月さんのように新たな道が開けるのか。
あるいは、ご自身の進退を考えるきっかけになってしまうのか。。
本当に今回のバウ主演は、天華さんの今後に大きな意味を持ってきそうです。
ある時期を境に、急にその人が持つオーラが変わることは、よくあることです。
体育会系な星組の雰囲気とは一味違った繊細なきらめきを、
今回の主演を通してまたたくさん見せてくれることを大いに期待しています!
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