前回のブログで月組『DEATH TAKES A HOLIDAY』の娘役の配役についてお話ししましたが、
男役3番手の風間柚乃さんについても少し気になるところがあったので、
今日は風間さんについてお話ししたいと思います。
まるで専科候補生のよう
『DEATH TAKES A HOLIDAY』で風間さんが演じたのはヒロインのお父さん役。
鬚も似合っており、渋くてダンディなパパを好演していました。
かなり早い段階から月城さんが死神であることを知っていて、
娘や家族の間で葛藤し、また死神役の月城さんとも絡みの多いとても重要な役です。
確かに番手やセリフの多さから考えれば、風間さんがこの役になるのでしょう。
毎回与えられた役をしっかり自分のものとして見せてくれるので、心の半分ではそれを疑わない自分がいます。
でも半分では、風間さんは路線スターなんだよね?これでいいのか…?という気持ちが拭えず。
風間さんが何でも上手にできるからって、お父さん役に配役してしまうのは安易過ぎるんじゃないでしょうか…。
確かに下級生の間は、たとえ路線スター候補であっても、いろいろな役を演じて勉強することが必要だと思います。
でも風間さんは今年もう研10。しかもその演技力はすでに定評があり過ぎるくらい。
さらに見た目的にも、最近はお顔のラインがとてもシャープになってきて、
前回の大劇場のショー『Deep Sea』ではキラキラ感がアップしているようでした。
いよいよこれから路線スターとして配役されていくのだろうと感じていたのです。
それなのに、前回の『応天の門』での渋い藤原基経役に続き、今回も渋い系のお父さん。
風間さんが見事に演じ過ぎるほど、お芝居の上手な専科候補生のように見えてきたのは私だけでしょうか。。
夢奈瑠音と蓮つかさの配役との差
エリック・フェントン少佐役がカッコ良かった夢奈瑠音さんは、研14で風間さんより4期上。
ヒロインの婚約者として、ちょっと頼りないコラード・ダニエッリ役を演じた蓮つかささんは、研13で風間さんより3期上。
改めて確認したら、お二人とも風間さんより上級生なんですよね。
お二人とも新人公演主演の経験があるので、路線候補のスターさんという認識でしたが、
現時点では、番手的に風間さんが上です。
ですが、風間さんが渋いお父さんなのに対し、
夢奈さんは颯爽とカッコよく登場するし、
蓮さんも海乃さんに振られはするもののシュッとした若い青年役でした。
役柄で感じるイメージは、結構心に残るものです。
劇団が風間さんを上げていくつもりなら、これからは風間さんの役柄を
もう少し吟味して配役していくべきではないでしょうか…?
風間さんが渋い役を上手に演じれば演じるほど、元々持っている華のある部分が削られていくような気がしてしまいます。
風間さんは2025年に開催される大阪万博のアンバサダーに就任しており、
劇団としては、ちゃんと計画的に風間さんを育てていっているはずですから、私の考えすぎだとは思いますが。。
もうそろそろ風間さんのカッコいいシュッとした青年役が見たいんです!
次回作『フリューゲル』ではそんな風間さんが見られることを大いに期待しているのですが…
ポスターを見る限り、今度はやっと青年役となりそうなものの、
何だかやたら楽しそうにピースをしているし、しかも
「verdächtige person」(ドイツ語で「容疑者・不審者・要注意人物」という意味らしい…)とされているので、
あまり期待しない方がいいのかも…と思っていますが、はたして。。
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