前回のブログで話題にしていた柚希礼音さんのディナーショーに続き、
元宙組トップスター、朝夏まなとさんのコンサート開催のお知らせがありました。
そのどちらも構成・演出は野口幸作先生が手掛けられるとのこと。
今日は、そんな野口先生への思いをお話ししたいと思います!
圧倒的な感動『Délicieux(デリシュー)! 』
感動的なお芝居で涙した作品はいくつもあるのですが、ショーで特別な感動を覚えることはそんなにありません。
でも、2021年の宙組『Délicieux(デリシュー)! 』は違いました。
大好きなショー作品はたくさんありますが、『デリシュー』では
これまで感じたことのないエネルギーが舞台から発散されていて、
目から、耳から、というかもう体全体で素晴らしいと感じ、頭の中はその瞬間で完全に満たされたんです!
特にプロローグは「これぞ宝塚…」と思わせる圧が本当にすごく、
大階段の上と両袖から次々と生徒さんが出てきて明るく楽しそうに歌い踊り、
最後は花道の端から端まで生徒さんが並び、大階段上にも生徒さんが並ぶボリューム感は圧倒的。
白とラベンダーの美しい衣装、煌びやかに輝く大階段や周りの照明。
綺麗で華やかで品があり豪華で、まさに壮観(=スペクタクル)!
マカロンペンライトの演出では客席まで華やかになり、舞台との一体感も感じられて、
本当に体ごと持って行かれるような強いインパクトに、現実から遠く離れた感覚になりました。
スペクタキュラー・シリーズ
『デリシュー』は野口先生のスペクタキュラー・シリーズの第4弾です。
第1弾は、2016年の星組公演『THE ENTERTAINER! 』。
こちらを観たときも、まるでラスベガスのショー(勝手なイメージですが。。)を見ているような、あまりの豪華さに感動したものです。
第2弾となる2018年の雪組公演『SUPER VOYAGER! 』、第3弾となる2018年の花組公演『BEAUTIFUL GARDEN』は
残念ながら映像でしか見ていないのですが、
その場の臨場感からくる感動は、やはり映像では伝わらないなと感じました。
野口先生によると、スペクタキュラー・シリーズのモットーは「清く 正しく 美しく」にならい、
「少し新しく どこか懐かしく かなり感動する」とのこと。
古き良き時代に郷愁と執着がある方々は、新しい事への挑戦は批判的かもしれません。
ラップのリズムやアイドル的要素の取り入れ方など、年長者には馴染みにくそうですし、
宝塚らしい品位の受け止め方も、人によって個人差があるでしょう。
でも宝塚は100年以上の歴史の中で、試行錯誤しながら進化してきたのですから、
野口先生にはこのままスペクタキュラー・シリーズを追求していってほしいです!
野口先生にお礼状を書きたい
スカイステージの『ミライ演出家』という番組に野口先生が出演されたときのことです。
「宝塚の舞台で大切なことは?」の問いに、「夢を見られることと現実逃避できること」とおっしゃっていて。
私が宝塚に求めている真髄をすぱっと断言してもらったようで、とても嬉しかったです。
今まで何度も宝塚に心救われましたが、明確にその2点を念頭において作品作りをしてくださるなんて、
有難過ぎて本気でお礼状を出そうと思いました。
おばさんの熱苦しい気持ちの押し付けだな…と思い直して自粛したのですが。。
伝わることはないかもしれませんが、ここで改めてお礼を言いたいです!
スペクタキュラー・シリーズのショー以外でも、
2022年の宙組公演『HiGH&LOW』のような今までの宝塚では取り上げなかった題材や、
LDHさんとのコラボ作品となった真風さんのコンサート『FLY WITH ME』での演出など、
かなり斬新な分野でも宝塚らしさを失わずに作品を成立させていて、
上から目線みたいで申し訳ないのですが、もう本当にお見事です!
毎回ファンが見たいものをすごくよく考えてくださっている気がしますし、
中学二年生で演出助手に応募したことや、公演に合わせてご自分のお衣装も工夫されているところなど
お茶目な部分も知って、さらに野口先生を応援したくなってしまいました。
今回開催が発表になった柚希礼音さんのディナーショーと朝夏まなとさんのコンサートは
実際に観るのはかなり難しそうなので、
野口先生の密着番組としてスカステで番組を作ってくれませんかね…?
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