宙組大劇場公演『カジノ・ロワイヤル~我が名はボンド~』初日、おめでとうございます!
幸いなことに観劇できましたので、初日の感想をお話ししたいと思います。
全体の印象
小池先生の愛が感じられる、素晴らしい娯楽作品でした!
退団される方々には見せ場があり、真風涼帆さんがこれまでに出演された数々の作品へのオマージュを感じるような演出もあり、
さらに、現実のトップコンビの心情思わせる歌詞の曲があったりと、
真風さんの退団公演なんだ…としみじみと感じてしまうのですが、
そこは小池先生のお力で湿っぽくならず、極上のエンターテイメント作品に仕上がっていました。
「007」という原作はあるものの、脚本は小池先生のオリジナル。
生徒さん達のことをよく把握していらっしゃる先生だからこそ、生徒さん達の心情を汲み取った言葉がセリフや歌詞に込められていて、
さすが小池先生…!と心の中で叫びながら感動でウルウルしておりました。
「究極の男役にやらせたいキャラクター。すぐに思い浮かんだのがジェームズ・ボンドである。」と小池先生が公演プログラムでおっしゃっていますが、
真風さんのジェームズ・ボンドは本当にカッコよすぎて笑ってしまうくらい素敵でした。
1968年の設定で、当時のファッションやカルチャーも感じられて、おしゃれでポップな雰囲気も。
フィナーレのデュエットダンスの後、真風さん一人が舞台に残りミラーボールが回る中で踊る演出は、本当に感動的でした。
今までトップスターの退団公演で、こんな振り付けは見たことがないように思います。
演出や振り付けなど多くの先生方や、スタッフのみなさんに愛されていた真風さんだからこそ出来上がったシーンのような気がしました。
印象的だったところ
内容や個人の印象についてはまたお話しすることにして、
印象的だったポイントや感じたことをリストアップしたいと思います。
- 幕明けの男役のスーツ姿の群舞。シンプルな細身のスーツを着て踊る男役さんたちがひたすらカッコよいです!
- 有村淳先生こだわりの真風さんのお衣装。スーツはもちろんですが毛皮の帽子姿もお似合い!
- ピカピカのシガレットケースがいかにもジェームズ・ボンド。
- 潤花さんの60年代ファッションが可愛い。
- 芹香斗亜さんにモリアティ味を感じる。
- ヘタレ気味の桜木みなとさんが愛おしい!
- 真風さんと潤花さんの出会いがいかにも007。息もできないキス!
- 優希しおんさんのダンスの見せ場がちゃんとあってよかった。
- 銀橋で歌う長身トリオが超スタイリッシュ!(真風、紫藤、瑠風)
- フィナーレの男役群舞。フォーメーションが次々と変わりスゴイ!そしてとにかくカッコいい。
真風さんのご挨拶
いつものようにトップとしてしっかりご挨拶された後、カーテン・コールの度にゆりかさんモードに…
印象的な言葉がありました。
「大きな羽を背負っても、ありのままの自分でいられるようになりました。」
とても優しい口調で話されたのですが、トップになられた頃は気負っていたのが、
全てを受け入れて進化し、今の自分がいるという真風さんの矜持を感じました。
また「案外、本気で夢を追いかける」と2回おっしゃっていて、今後の真風さんの意気込みに触れたような。。
何か素敵なプランが進行中なのかも?と勝手に想像してしまいました。
今後も観劇予定なので、新たに感じたことなどもまたお話ししたいと思います。
千秋楽まで宙組のみなさんが元気で駆け抜けられますように!
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