お正月の大劇場公演は、花組の『うたかたの恋』『ENCHANTMENT―華麗なる香水―』。
柚香さん、星風さんのドラマティックなポスターにドキドキです!
『うたかたの恋』は再演ですが、素敵な軍服姿の柚香さんをはじめ、カッコいい男役さんたちを見られることは間違いありません。
そんな花組の男役「花男」について、今日は語りたいと思います。
特別な「花男」のプライド
「花男」なんて言葉にもあるように、何だか特別なプライドを感じてしまいますが…
「月男」とか「雪男」(違った意味になってしまう!)なんて言わないし、
「星男」のイメージは浮かびますが、一般的には言わないですよね。
「宙男」は、その呼び方自体が似合わない感じ。
一番古くからある組なので、その伝統を背負っている花組生として特別な自負心から来る言葉なのでしょう。
花組ファンの方にも、そのような自負心がある方もいらっしゃるように感じています。
ちなみに月組と同時に2組体制で発足したのに、「花組が一番古い組」とよく言われるのはなぜかと思っていたのですが、
Wikiによると、一班を花組、二班を月組としたかららしいです。
月組としてはもっと自己主張してもいいようですが、そこにまた謙虚な月組らしさを感じてしまいます。
「ダンスの花組」と言われ、黒燕尾の裾にまでこだわるダンスを魅せてくれる「花男」たち。
「男役の宝庫」と言われ、他組の歴代トップスターにも花組経験者が多いということにも「花男」の説得力がありますね。
最近のトップスターでは、望海風斗さん、朝夏まなとさん、壮一帆さんがトップになる前に花組に在籍されていました。
とにかくキザな「花男」
「花男」の特徴、それは常にキザである点でしょう。
日テレNEWS24の『アプレジェンヌ 〜日テレ大劇場へようこそ〜』に元花組の瀬戸かずやさんと飛龍つかささんが出演されたときに、
MCの方が「パジャマの襟すら立てて寝る花組男役」と紹介されていました。
素晴らしい例えに笑ってしまいましたが、いつも襟を立てキザに決めている「花男」のイメージがよく伝わりますね!
番組内で瀬戸さんと飛龍さんが話されていましたが、
「花男」は娘役さんに対して「かわいいね!」とか「そのヘアスタイルいいね!」と頻繁にほめ、
お稽古中でもキザなポーズで決めることが多いとか。
その系譜はトップの柚香さんや、水美さんにも十分過ぎるほど感じます!
独特の「花組ポーズ」なんていうのもありますね。
元々は雪組66期の亜実じゅんさんがスチール撮りのポーズでされたのを、瀬奈じゅんさんが真似て撮影され、
さらに春野寿美礼さんがされて花組に定着したそうです。
最近では宙組以外の組でも組独自のポーズや合言葉的なものをフィナーレで披露していますが、
月組のジャンプ、星組のパッション、雪組のどっせいなどと比べたら、キザ度は花組が一番ですね。
受け継がれる「花男」の系譜
歴代の花組トップスターを見てみると、花組らしい華やかさを持った方ばかりです。
もちろん他組のトップスターも十分過ぎるほど華やかなので、その違いをうまく説明できないのですが、
花組トップの座が、花組らしい華やかさを与えると言ったらいいのか…
伝統ある花組を背負ったプライドを感じるせいでしょうか。
そういったものが脈々と受け継がれている花組トップスターの座。
背負うものが多くて本当に大変そうです。
いずれ花組のトップになるであろう永久輝せあさん。
花組に来られてからは、女役が続いたり、
永久輝さんにはもう少し違う役がいいのでは…と思ったこともありました。
舞台以外でも大変そうなお話が聞こえてきたり。。
トップ候補という立場もあるでしょうが、やはり伝統ある花組に馴染むのは本当に大変なことなのでしょう。
よく「生え抜きだから」という表現が使われることがあります。
組替えで雪組から花組に来られた永久輝さんですが、
明日海りおさん、蘭寿とむさん、真飛聖さんたちも花組への組替え後にトップスターとなっています。
きっと同じように、永久輝さんも素敵なトップスターになられることでしょう。
その前に「生え抜き」の水美さんがトップとなることはあるのか。。
「組替え」「生え抜き」にかかわらず、「花男」の系譜は引き継がれていくことでしょう。
柚香さんのトップスター監修グッズの第2段が発売されたところですので、もう少し今の体制は続きそうです。
しばらくは柚香さん率いる今の「花男」たちを楽しもうと思います!
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