阪急電車の中吊り広告に、鷹翔千空さんのバウホール公演初主演作『夢現の先に』が出ていますね。
電車内で見かける度に気になりつつも、友会のバウ公演チケットはいつも全然取れないので今回も諦めていたのですが…
なんと最前列が当たりました!!
こんな機会はめったにないので、嬉しさ半分、運を使い果たしたのではないかという心配半分。。
今回はその鷹翔さんについて思うことをお話しします。
真風さんの影響大
鷹翔さんは2015年初舞台、101期生の主席入団で、2016年の阪急阪神初詣ポスターにも起用されています。
2017年の『王妃の館』と『神々の土地』の新公では、当時2番手だった真風さんのお役を演じられ、
2018年の真風さんトップお披露目公演『天は赤い河のほとり』で新人公演初主演に抜擢。
2019年『オーシャンズ11』では2度目の新公主演を務められ、
今の若手男役さんたちの中では、真風さんの影響を一番受けている生徒さんでしょう。
真風さんも鷹翔さんのことを「一番面倒みたわ!」とスカステのトーク番組でおっしゃっていました。
身長175㎝と立ち姿は凛々しい鷹翔さんですが、
オフではウサギを愛するフワっとした優しいイメージ。
そんな優しさが舞台でも感じられて、下級生の頃からずっとそんな印象が続いていました。
ところが、前回の公演『NEVER SAY GOODBYE』あたりからお顔の印象が大きく変わり、とても男らしくなられたのです!
『NEVER SAY GOODBYE』の新公では芹香さんが本役を務めたヴィセントを演じられましたが、
芹香さんより男くささがあったのではないかと思うほどの熱演には目をみはりました。
最近では究極の男役とまで言われている真風さんの教えをたくさん受けながら、
その姿を見て研究し、精進してきた結果がはっきりと表れてきたのでしょうね。
ハイロー村山でさらにステップアップ
ハイローでの鷹翔さんは、鬼邪高校のリーダーである村山良樹役。
怖い目つきや腰を落としたガラの悪い感じなど、昔の優しいイメージの鷹翔さんとは
もう完全に別人にしか見えませんでした。。
セリフはそんなに多くなかったものの大きな印象を残す熱演で、
上手の花道で激しく殴り合う場面では、相手を倒した後にふと見せる表情があまりに余裕たっぷりで驚きでした。
村山はこれまでの宝塚にはない男性像であり、
それを魅力的に見せるのは本当に大変だったと思います。
今までの男役のこだわりを一旦捨てないと演じられないような…
この経験によって、男役のステージをまた一段上がられたと思います。
ストイックさを武器に
11月10日付の東京新聞web版に、鷹翔さんのインタビュー記事がありました。
その中で鷹翔さんは、「男度を磨きたい」、「手やしぐさなど、ふとした瞬間に男らしさをみせたい。真風さんのように」と語っています。
やはり真風さんの影響は大きいのですね。
ハイローでの慣れないラップの歌詞は、公演の録音を毎日聴き直して修正されているそうです。
十分お上手だと思っていましたが、本当にストイックですよね。。
もともと男役として恵まれた体格で、主席入団を果たすほどの実力の持ち主ながら、
今でも、しかも公演中でさえもこのような努力をストイックに積み重ねていらっしゃることを改めて知り、ますます応援したくなりました。
次回作の『夢現の先に』は、役名も「彼」や「僕」としかなく、ポスターの衣装も近未来的で…
どんな作品になるのか想像がつきませんが、これまでの宝塚にはあまりなかった世界観のようで、
鷹翔さんにとっては大きな挑戦であるとともに、またしてもさらなるステップアップになることでしょう。
組替えがなければ、真風さん退団後は宙組4番手となりますが、
宙組の万博アンバサダーには風色日向さんが選ばれていることから、
鷹翔さんは他の組に組替えされて、早めに番手が上がる予定なのかもしれません。
最近の充実ぶりを見ても、その可能性は高そうな気がします。
ハイローはあと10日ほどで千秋楽となります。
コロナがまた拡大してきているようで、公演が中止となってしまわないか心配ではありますが、
千秋楽の配信でさらに進化した村山を見られることを、心から願っています!
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